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12月31日に逮捕?ロジカルシンキングとおじさんが僕を救ってくれた話 | 自分価値向上研究所

12月31日に逮捕?ロジカルシンキングとおじさんが僕を救ってくれた話

ロジックツリーやMECE、ゼロベース思考など、コンサルではよく使うこれらの手法ですが、日常には活かせるのか?

と就活生は思う事も多いかと思います。

結論から言うと活かせます。

今回は僕が12月31日に、最悪の場合逮捕されそうだったところを、なんとか問題解決して回避したお話をします。

コンサルでよく使うゼロベース思考やロジックツリーが日常に活かせた例です。

軽い小説のようになっています。

最後の方はロジカルだけでなく、人の温かさも詰まった話となっています。

ぜひ読んでみてください。

12月26日〜1月1日の温泉旅行

埼玉県在住の僕は、彼女と12月26日から1月1日まで兵庫県にある城崎温泉に年末旅行をした。

とてもいい雰囲気の温泉街で、2人でゆっくりと温泉に入ったり温泉街を散策したりと年末を楽しんだ。

普段僕はクレジットカード派だが、温泉街では使えないところが多い。

それは分かっていたから、現金は多めに携帯した。

しかし思った以上に温泉街ではクレジットカードが使えず、31日の朝の時点でお互い現金がほとんど底を突いた状態に。

幸い、年末31日の夜は豊岡駅の近くの宿泊で、周りにはぼちぼちチェーン店があり、「クレジットカードが使える、良かった」と安心しきっていた。

ここから人生のピンチを迎える事も知らずに…。

12月31日21時17分豊岡市豊岡駅周辺

31日は26日〜30日までお世話になった城崎温泉の旅館を離れた後、出石城下町を観光した。

昔の城の城壁が残っていたり、城下町の雰囲気がとても良かったのを覚えている。

一通り観光した後、豊岡駅すぐ近くのホテルにチェックイン。

ここではクレジットカードが使えることが使えることが分かっていたので安心。

観光して疲れていたのか、部屋に入ってすぐにお互い夢の世界へ…。

起きたらもう20時。

「お腹空いたね」ということで、夕飯を食べに外に。

とりあえず現金がほとんどないので、チェーン店に入ろうということに。

幸いにも近くにくら寿司があったので、くら寿司でその年最後の食事をすることにした。

彼女も

「くら最高やよー、サイドメニューも色々あって優秀やねん」

とテンションが高く、僕も寿司は好きなので

「そうだね!色々食べようー!」

とテンションが高かったのを覚えている。(ちなみに彼女は大阪弁)

くら寿司に入ると年末の夜でみんな自宅にいるのか、空いていたのですぐに案内された。

「やっぱり寿司は美味しいね!」

「そうだな、でもシャリカレーは微妙だった笑」

「くらの牛丼は美味しかったのにねー」

と寿司やサイドメニューを色々と食べているときに、ふとある考えが頭をよぎった。

「あれ、くら寿司ってクレジットカード使えるのかな?チェーン店だから使えると思い込んでたけど、サイゼリヤとかコスト抑えるためにクレジットカード使用不可だし、100円回転寿司もそのパターンあるんじゃないか?」

不意に頭によぎった考えに少し不安を覚えた僕はすぐにスマホで確認した。

「くら寿司 クレジットカード」

・・・

・・・

・・・

「使えない」

・・・

・・・

・・・

冷や汗を書きながら、さりげなく皿の枚数を数えて財布の中身を確認したところ

・・・

・・・

・・・

「500円・・・足りない」

・・・

・・・

・・・

内心慌てながら、彼女にダサいところは見せられないと思い、さりげなく彼女に

「現金いくら持ってる?」

と確認。

・・・

・・・

・・・

「500円くらい?」

・・・

・・・

・・・

「足しても足りない」

・・・

常に僕と彼女合わせて2,600円分程(税抜き)食べていた。

これは非常にまずいと思い、とりあえず彼女に冷静に事態を伝えることに。

「どうしよっか?」

意外にも彼女は肝が座っていた。

僕も表面上はクールを装っていましたが、内心はヒヤヒヤ。

とりあえず店員さんを呼び、

「お客様、どうかなされましたか?」

「あの、支払いにクレジットカードって使えないんですよね…?」

分かってはいるものの確認してしまうのが人間のさが。

「そうですね、当店では現金でのお支払いのみになっております」

「そうですよね…。で、ちょっと今現金が足りなくて…。クレジットカードならあるんですが…」

と色々やり取りをするものの、現金がない、クレジットカード払いができないという事実は変わらないので話は進展せず。

「とりあえず店長をお呼びしますので、少々お待ちください」

・・・

「さすがにやばいよね、お互い家に取りに帰れる距離でもないし」

「そうだね」

相変わらず彼女の表情は変わらず。

こういう時女性は強いなとこの時思った。

・・・

「お待たせしました。現金がないとのことで。申し訳ないのですが当店ではクレジットカード払いは使えず、現金払いのみとなっております」

・・・

予想はしていたが、店長さんが出てきても事態は変わらない。

考える。

頭の中ではこのようなロジックツリーが。

キャッシュカードはお互い持ってきていない。

キャッシュローンはさっき店長さんが来る前に調べたが、承認が降りるのに3日はかかるらしく不可。

取りに帰るのは距離的に今日中に間に合わないので不可。

となると働くしか選択肢がない。

・・・

「今からバイトとしてお店の手伝いをして返すというのは…」

「ちょっとそのような制度はないので…。取りに帰っていただくかどうにかしていただかないと…」

「そうですよね…」

・・・

考える。

働くという選択肢がなくなった以上、先ほどのロジックツリーの解決策は全滅。

ゼロベースで考える。

考えていると、時間軸の観点を忘れていることに気づいた。

時間軸が入ると「後払い」という選択肢がロジックツリーに加わる。

・・・

「キャッシュカード、キャッシュローンも使えなくて、取りに帰ると今日中に戻ってこられないので、現金を後日郵送で送る、または持って来るということはできないでしょうか?」

「今日中にどうにか支払ってもらわないと困りますね…」

・・・

やはり後払いはダメか。

・・・

「本日中にどうにかしてもらうか、本部の者と話し合ってもらってどうするか決めるかしかないですね…」

・・・

どうにかするしかない。

そう決心した僕は、

「わかりました。どうにか現金を確保してきます。」

と彼女を人質に店を出た。

さて、店を出たはいいもののどうしようか。

再び考える。

ただ、先ほどと同じ観点で考えても解決策は出てこないであろうことは分かっていたので、違う観点からゼロベースで考えることにした。

・・・

・・・

・・・

数分考えた後、このような考えが思い浮かんだ。

「現金をとにかく確保しなければいけないから、どうやって入手するか、誰から入手するか考えなくては」

MECEに考えた結果、つまるところ入手方法は

この4つのどれかしか無いことに気づいた。

「盗む」は論外として、「もらう」もかなり迷惑な行為なので除外。

すると「借りる」か「交換する」な訳だが、見ず知らずの男にお金を貸す人などそうそういないだろう。

そうすると残るは「交換」。

そこで何と交換するかを考えた。

「今自分が提供できるのは、高いものから、コート・靴・バッグ、財布・・・」

と考えているとあることに気づいた。

「いやまてよ、クレジットカードがあるわけだから、コンビニとかスーパーに売ってるものは買えるわけだから…これだ!」

急いで近くのスーパーに走った。

すると駐車場に一人のおじさんがいた。

そう、一人のおじさんがいたのである。

こんな年末の夜に、こんなところで声をかけたら間違いなく”変なやつ”な訳だが、そんなこと言ってられないので勇気を振り絞って声をかけた。

「あのー、すみません」

おじさんはすごく不審がっている。しかし僕は続けて、

「少し時間よろしいですか?」

変なセールスとでも勘違いしただろうか。

・・・

おじさんの曇った表情はより一層曇った。

なんの返事も無かったが、拒否もされていないので、図々しいが事情を説明することに。

「先ほどくら寿司で食べていまして・・・クレジットカードが使えず、現金が足りないのに気づいて・・・家が埼玉でお金を取りに帰ることができず・・・なんとかするために彼女を人質に店を出たんです・・・」

「何かこれから買い物とかしないですか?図々しいのは承知してるんですが、僕が買い物代金をクレジットカードで支払うので、その分の現金が欲しいのです」

おじさんはとても困った表情をしていたものの、話を聞いてくれていた。

「なるほど、それは大変だなー」

とそこに、ちょうどそこにおじさんの奥さんらしき人物が戻ってきた。

どうやらおじさんは奥さんを待っていたようだ。

そこでおじさんが、僕が説明したことを奥さんに説明。

すると、

「そうなの、それは大変ね!とりあえずここのスーパーはさっき閉まっちゃったから、近くのコンビニに行きましょう!」

と僕を車に乗せてくれた。

車の中で再び詳しい事情を説明。

この時2,000円ほど必要なのも説明。

真剣に聞いてくれて、でも僕が緊張していたためか緊張をほぐすような会話もしてくれた。

幸いにもすぐ近くにセブンイレブンがあったのでそこに駐車。

「ビールを買おう。よく飲むし保存もきくしな!」

「2000円分なら・・・6缶入りを3ケースか4ケースか!」

とコンビニに入り、おじさんに指定されたアサヒビールをカゴに入れた。

「唐揚げも頼もう」

とレジで唐揚げも頼み、お会計は2,500円ほど。

僕がクレジットカードで払った。

駐車場に戻り、おじさんは僕に3,000円くれた。

「本当にありがとうございました。えっとお釣りは・・・」

「お釣りはいいよ、彼女が待ってるんでしょ?早く行ってあげなさい」

「いやでも・・・」

「いいから、彼女が待ってるよ」

「そうよ、早く行ってあげなさい」

「本当にすみません、ありがとうございます!」

なんて優しいんだろうか。

本当はそれでもしっかり返して住所を聞いておくべきだったが、焦っていたのもあり急いでくら寿司へ戻る。

「なんとか現金確保してきたよ」

「良かった良かった!」

どうやって確保してきたか聞かずに笑顔を見せる彼女。

やはり女性は強い(2度目)。

そして「お会計」のボタンを押し、店員さんも

「良かったです!お会計ですね」

と言ってくれた。

そしてレジでも店長さんが

「良かったです!」

と。

「ご迷惑おかけしてすみませんでした」

と謝り店を出た。

ホテルへの帰り道、彼女は

「コンビニでお酒とおつまみ買って帰らん?コンビニならクレジットカード使えるし!」

と楽しそうに言っていた。

ロジカルシンキングは日常にも活かせる

日常ではどのようにロジカルシンキングが活かせるか、僕の実体験を書きました。

半分読み物として楽しんでくれたらそれで嬉しいです。

ここで考えて欲しいのは、もし僕がロジカルシンキングできなかったらどうなっていたか?と言う事です。

いちばん可能性として高いのは「逮捕」でしょうか。

お金を払えなければ食い逃げということになりますので。

もちろん、店側の温情で後払いが結局可能になる場合もあるかと思いますが、そんなものを期待してはいけません。

つまり、ロジカルシンキングとおじさんが僕を救ってくれたのです!

この出来事のように、ロジカルに考えられる事で、人生でぶち当たるピンチにも対処できるようになります。

ぜひあなたもロジカルシンキングを身につけて日常に活かしてみてください。

体験談待ってます!笑

[番外編]:人の温かさに触れた12月31日でした

最後に、本記事の趣旨からは外れますが、どうしても書きたいので感想を書きます。

記事執筆時、ほぼ1年前の話でしたが今でも鮮明に記憶に残っています。

そしてこの経験から学んだことは多いです。

  • ピンチの時には、問題解決力と勇気が試される・役に立つということ
  • 温かい人がとても多いということ
  • 自分は常に誰かに支えられていて、一人では生きていけないということ

そして反省すべき点も。

  • 住所聞いておくべきだった(これが一番の後悔)
  • バイアス(思い込み)には注意すべき
  • 現金をある程度持ち歩くべき
  • 自分の不注意が多くの人に迷惑をかけてしまった事

おじさんと奥さんが僕を助けてくれたのは、間違いなく見返りを求めた行為ではなく、アドラー心理学でいうところの「他者貢献」だなと今になって思います。

このような親切を受けて、感謝するとともに自分も人に親切をしようと思いました。

つまり、親切は連鎖する。

親切・不親切の連鎖

逆に言えば親切と同じように不親切も連鎖する。

そう考えると、結局親切も不親切も自分に返ってくるんだなと。

もちろん、このことがきっかけていきなり僕が聖人君子になったわけではありませんが、この出来事を時折思い出しては親切を実行する事で、以前より少しは親切になれたのではと思います。

今後も少しづつ親切を実践していこうと思います。

あなたも周りの人に親切をして、親切を連鎖させてみてください。