あなたは外から帰ってきた時に、手洗いうがいをしますか?
僕はしません。
理由は、「大して効果がないと思うから」です。
帰宅時に、手に砂埃がついているとか、真っ黒に汚れている、といった時は洗いますが、それ以外では洗いません。
うがいもしない。
そんなこと言うと「汚い」「不潔」と言う人もいると思いますが、本当にそうでしょうか?
帰宅時の手洗いうがいの効果があまりないと思う、その理由を説明しますが、その前に世界的な手洗いうがいの背景を見てみます。
目次
そもそも国によって洗ったり洗わなかったりする
帰宅時に手洗いうがいをする、これは日本では当たり前と思われていますが、国によってはしないのが当たり前と思われている国もあります。
特にうがいについては「日本だけ」の習慣で、その効果も科学的根拠の乏しいものとなっています。
手洗いに関して調べてみると、フランスやドイツ、ベルギーなどではしない人が多いらしいです。
フランスに住んでいる友達が、「こっちではみんな手洗いしない」って言ってたので、少なくともフランスについては本当だと思います。
かと言って、極端にフランスやドイツで病気が流行と言ったことは今まで聞いたことがありません。
もちろん、季節性で日本と同じように、インフルエンザが流行ったりはしますが。
国によって手洗いうがいをしたりしなかったりと言うのは理解いただけたかと思います。
次に、そもそも手洗いうがいをなんのためにするのか、目的を確認します。
手洗いうがいの目的
そもそも、手洗いうがいの目的ってなんでしょうか?
多くの人が、インフルエンザや風邪の予防と答えると思いますので、以後その程で話をします。
インフルエンザや風邪は多くの場合、鼻や喉の粘膜に付着して、一定時間経過後に体内に侵入します。
とすると、手洗いうがいの目的は、
- 手洗い:手に付着した菌やウイルスを口や鼻に入れないこと。つまり食事の時に、手で触った食べ物を口に入れないようにすること
- うがい:喉に付着した菌やウイルスを水などで外に排出すること
となります。
僕は帰宅後の手洗いうがいでは、この目的を達成できないと思うのでしません。
なぜこの目的を達成できないと思うのか説明します。
手洗いしない理由
僕が帰宅後に手洗いしない理由と、食事前には手洗いをする理由を述べます。
帰宅後にスマホを触るから
あなたは帰宅後、手洗いうがいをしてから何をしますか?
テレビ?寝る?
スマホを使う人が多いでしょう。
そのスマホ、外でも使いませんでしたか?
外で使っていたのなら、あなたが手を洗う前に手についていた菌は、スマホにも付いています。
「スマホに付いている菌はトイレの便座の18倍」とオックスフォード大学の教授が発言したとか、実は違ったとか話がありますが、ここでは関係ありません。(実際に計測して見たという面白い記事があります。スマホの画面はトイレの便座より6倍菌が多かったそうです→「スマホの画面はトイレの便座より汚い」は本当か!? 清浄度検査ツールで測ってみた)
重要なのは、手洗い後にスマホを触ったら、菌はまたあなたの手につくということです。
僕も帰宅後にスマホやパソコンを触ることが多いので、帰宅後に手洗いをしても意味ないと思い、していません。
食事前には手洗いをするが、外食時はしない
僕は自宅での食事前には手を洗います。
家では机の上に食べ物が落ちた時に、パッと手で食べちゃうこともあるから。
でも外食時にはお手洗いに手を洗いに行くことはありません。
お手拭きが出たらそれで拭く程度です。
それでも、外食時に手で食べることはほとんどないので、問題ないです。
外出先では、机の上に食べ物が落ちても食べることはありません。
うがいはしない
うがいをしない一番の理由は科学的根拠が乏しいからです。
上にも書いた通り、うがいは「日本だけ」の習慣であり、海外ではマナーの悪い行為とされているところも少なくありません。
インフルエンザや風邪などの菌と言うのは、基本的には鼻や喉の粘膜から感染します(ノロウイルスなどは異なります)。
インフルエンザは付着してからの感染が早く、20分ほどで体内に侵入するそうです。
とすると、インフルエンザ予防でうがいをしようと思うと、20分に1回はうがいをしなければならないと言うことになりますが、これは現実的ではありません。
帰宅後にうがいすることで、うがい前20分間に鼻や喉に付着したインフルエンザウイルスに対しては一定の効果があると思いますが、逆に言えばそれ以前に付着したインフルエンザウイルスは体内に入ってしまっていますので効果はありません。
20分に一回水を飲む
では、ただウイルスにかかるのを見過ごすのかというと、そうではありません。
僕は20分に1回水を飲むことでインフルエンザや風邪のウイルスや菌を胃に流し、そこで殺します。
https://twitter.com/santa_001224/status/954718261345583104
ツイッターでもバズっているほど有名な方法で、テレビでも度々紹介されている方法です。
- 2014年「主治医が見つかる診療所」で東京慈恵医科大学・浦島充佳医師が「10~15分に1回、水分を飲み込むと喉の乾燥を防ぐ効果があり、また喉に着いたウイルスを流し去る効果がある」と発言
- 2016年11月29日放送「林修の今でしょ講座」風邪予防法の特集で、帝京大学の新見正則医師が「20分おきに水分を摂ることで咽頭の乾燥を防ぐ」と発言
知人の医者も実践しているし、やっている医者は多いと聞きました。
この方法に科学的根拠があるのかはわかりません。
ただ、インフルエンザや風邪のウイルスや菌は胃で死滅することは間違い無いので続けています。
周りの人にうつさないのか
最後に見方を変えて、「手洗いうがいをしないことにより、他人にウイルスや菌をうつしてしまわないのか」ということに注目してみます。
まず、他人にうつす状況を考えます。
- 至近距離で感染者の飛沫を浴びる
- 手に菌やウイルスがついている状態で他人に触れ、その人が手を洗わずに手で食べ物を食べる
基本的にこの2つと考えられます。
「至近距離で感染者の飛沫を浴びる」は、そもそも手洗いうがいとはなんの関係もありません。
考えるべきは2の状況。
確かに、手に菌やウイルスがついている状態で他人に触れ、その人が手を洗わずに手で食べ物を食べれば、間接的に相手に菌やウイルスをうつしてしまった事になります。
ただここで注意して欲しいのが、これは皆等しくうつす可能性を持っていると言う事です。
外出し、帰宅するまでの間にどこかで菌をもらい、その菌を誰かにうつす可能性ですが、これは帰宅後に手洗いをするかしないかに関わりません。
間接的にうつさないためには、外出先で頻繁に手を洗う必要があるでしょう。
また、家族など家にいる人にうつさないためには、帰宅時にしっかり手を洗う必要があります。
ただ、その場合は外から持ち帰ったもの、特にスマホも除菌しなければなりません。
帰宅後にスマホを触ったら、また菌が手についてしまうので。
外で頻繁に手を洗う人でない限り、皆平等にうつす可能性があるのはご理解いただけたでしょうか。
あくまでも「帰宅時」の手洗いうがいに関してです
まとめると
- 帰宅時には僕はすぐにスマホやパソコンを使用する為、洗ってもすぐにまた手に菌やウイルスが付いてしまいます。故に、帰宅時には手を洗いません。
- うがいは科学的根拠が薄いのと、水を飲む事で代替できると考えているのでしません。
ですが、帰宅時以外では普通に手洗いします。
食事時には机に落としてしまったのをサッと手で食べちゃったり、脂でベトベトの手とかで他の物や人を触るわけにはいかないので。
あなたはなぜ、帰宅後に手洗いうがいをしているのでしょうか?
なんとなく、と言う方は一度考えて見てください。