こんにちは、戦略コンサルタントのYuです。
今回は外資系コンサルの資料が無料で見られるサイトを複数ご紹介します。
各ファームのコンサル資料は、資料だけでも何百万・何千万円の価格でクライアントに納品されます。
それらには、ロジカルで人に伝えるための資料作成の技術がふんだんに使われており、見るだけでも学べることが多いです。
そんなコンサル資料がネットに無料で公開されているので、ロジカルで人に伝わる資料を作りたい人は必見です。
※有益なサイトがあったら、都度更新します。
タップできる目次
マッキンゼーの資料(McKinsey & Company)
先ずはコンサル業界No1と言われるマッキンゼーの資料をご紹介。
マッキンゼープレゼンテーション30+選
マッキンゼーのコンサル資料が30個見られるサイト。
2009~2019年の資料があり、定期的に追加更新されています。
紹介されているのはメガトレンド調査や業界動向といったもので、マクロ的な視点を整理する際の切り口や見せ方が学べます。
マッキンゼーの特徴として、資料に色をあまり使わない、白黒印刷してもわかる程度に、といったことがあります。
ご紹介の資料は少し色が使われているものの、基本はブルーベースでたまにオレンジ、が多く非常に見やすい色使いとなっています。
戦略ファームであればどこも色の使い方が細かく決まっていると思うので、各ファームの色使いを比較してみるのも面白いかもしれません。
※いくつかリンク切れあり
マッキンゼーSlideShare公式
SlideShareという、資料共有のサイトに登録されているマッキンゼーの公式サイトです。22のコンサル資料が紹介されています(2020年7月現在)
こちらもメガトレンド等に関する資料が多いものの、一部上の画像のような、通常のクライアントとのセッションに使うような資料もあり、これは普段の資料作成に非常に参考になると思います。
コンサルティングファームが公開している資料は政府案件等の資料でそれ向けの体裁のものが多いので、上の画像のような少しミリミリした、通常のセッションで使うようなコンサル資料が見られるのは貴重と思います。
マッキンゼーのプレゼンレビュー
39ページに及ぶマッキンゼーのコンサル資料をレビューしている記事です。
資料作成で工夫されている10のポイントが紹介されています。
書いてあることは至極真っ当・当然ですが、これを全て漏らさず行うのは難しいですね…。
定期的に見直して自分ができているか確認したいポイントです。
ボスコンの資料(Boston Consulting Group)
次に、マッキンゼーと双璧をなすボスコンのコンサル資料が学べるサイトを紹介します。
BCGプレゼンテーション
ボスコンの13のコンサル資料が紹介されているサイトです。
やはりこちらも公共系や市場調査系がメイン。
マッキンゼーのコンサル資料は青系がメインでしたが、ボスコンは緑系がメイン。
コーポレートカラーをメインの色に据えているのが分かります。
※いくつかリンク切れあり
BCGSlideShare公式
ボスコンのSlideShare公式。81のコンサル資料がシェアされています(2020年7月現在)。
インフォグラフィックなどもあり、コンセプチュアルな資料を作る際の参考になるものも複数。
(ボスコンの資料はマッキンゼーと比較すると文字が結構多い気がするのは気のせいかな…。どちらも纏まっていて見やすいですが)
ベイン(Bain & Company)
こちらプレゼンというわけではないですが、
- About Bain
- Case Work
- The Bain Way
の3部に分かれており、最初にベインについての紹介、次に資料作成のポイントやベインの企業としての考え方、最後に課題解決に使用するツールについて書かれています。
PwC
PwCのSlideShareの公式。102のコンサル資料がシェアされています。
少し古いものが多いですが、AccountingやFinancial Servicesといったサービスや、Health CareやInsuranceといったインダストリー別に資料が分類されており、興味ある分野の資料が見やすくなっています。
その他:各ファームの資料が1ページに纏まっているサイト
その他、様々なコンサルティングファームの資料が掲載されている記事を紹介します。
McKinsey・KPMG・Deloitte・PwC・EY・BCGの順に、各ファームの資料25個が紹介されています。
1ページに纏まっていて見易いですが、あまり資料作成の参考にならなそうな資料もあるので、ざっと眺める程度で良いと思います。
各プレゼンに、資料作成についての軽いポイントも添えられています。
その他:資料作成の基礎が紹介されているPDF
コロンビア大学の学生による、コンサル資料の作り方の教科書的な資料。
非常に教科書的で、先ずはこういった教科書的なもので資料作成の基礎を抑えておくのが、資料作成の勉強をする上では良いと思います。
まとめ:無料公開されているコンサル資料は有益だが、通常の資料とは少し異なる点に注意
今回は様々なコンサル資料が見られるサイトをご紹介しました。
今回ご紹介したのはコンサルティングファームの中でもマッキンゼーやBCG等、トップティアと呼ばれる業界トップレベルのコンサル資料で、資料作成の参考になる部分がたくさんあります。
そのため、各ファームのコンサル資料を見て資料作成の技術を吸収していきたいところ。
ただ、注意しておきたいのは、今回ご紹介した資料はコンサルが普段のクライアントセッションで使うような資料ではないということ。
今回ご紹介したコンサル資料含め、無料公開されているものは政府案件の資料や調査レポート等で、一般企業のクライアントに対して出す資料とは少し体裁が異なります。
例えば、今回ご紹介した資料には具体的な解決策が提示されていないものが多いですが、これはあくまでも調査が主体の資料だから。
一般企業のクライアントから仕事をいただく際は、概ね解決策まで出します。
そう言った、ある意味通常のコンサル資料が見たい、という方は以前ご紹介した本を読んでみてください。
BCG出身の著者が実際に使った資料が紹介されています。
さて、今回は無料でコンサル資料が見られるサイトをいくつかご紹介しました。
今回ご紹介したような資料が作れるようになれば、間違いなく自分の強みになるので、是非何回も見て、時には自分で資料作ったりしながらスキルを身につけてみてください。