最近思うんですよ。
「※心配性(悲観的)でポジティブ」な人が社会的に成功しやすいんじゃないかと。
それでググってみたら、どうやら大企業の社長や医者など、結構心配性でポジティブらしいです。
「成功する人」はネガティブ? スティーブ・ジョブズも松下幸之助もイチローも心配性だった!
「心配性は優れた才能」脳神経外科医に聞く、不安をプラスの力に変えるコツ
ここら辺の記事にも心配性の人は成功するって書いてます。
特に下の記事の医者の例は面白いです。
医者は、基本的にみんな心配性なんです。心配性じゃない医者って嫌じゃないですか? この手術が最善かとか、この薬を使ったらこういう副作用が想定されるとか、治療にはいろいろな不安がつきものです。だけど医者には、患者を治すという明確な目標がある。「リスクがあるけど治療をして患者を治そう」と前へ踏み出せるから、心配事が次々湧いてきても乗り越えていけるんです。
ぶっちゃけ今日話す内容はここに凝縮されているんですけど笑。
もし医者が楽観的だったらどうなると思いますか?
おそらくあなたが熱でうなされていても、「まあただの風邪だと思います。大丈夫です。寝てれば治ります!」とか言って診察終了でしょう。
これは嫌ですよね笑。
僕なら怖くて違う医者にもう一回診てもらいます。
心配性だからこそ、「あの病気じゃないか?いやもしかしたらこっちの病気じゃないか?一応これらの検査をしておこう」となるわけです。
ただこれ、ポジティブだからこうなるんで、ネガティブだとこうならなくて…
と、心配性でポジティブについて書きたいのですが、まず心配性(悲観的)とネガティブ、楽観的とポジティブの違いを押さえておくと話が分かりやすいので、次にこの違いについて書きます。
ただ次の見出しは、読まなくてもそこまで支障はないので、細かいことはとりあえず良いやという人は、見出し「なぜ心配性な人の方が楽観的な人より成功しやすいのか」まで読み飛ばしても大丈夫です。
※ちなみに悲観的と心配性には正の相関関係があると思っています。
つまり、悲観的→心配性、悲観的だから心配性であるということです。
悲観的な人はすべからく心配性である。
誰か反証あったら教えてください笑。
ちょっと哲学っぽくなってきてしまったので、悲観的な人は心配性であると考えて進みます。
悲観的とネガティブ、楽観的とポジティブの違い
結構僕の周りでは悲観的とネガティブ、楽観的とポジティブを混同して使っている人がいるのですが、あなたの周りではどうでしょうか?
これ、英語で考えるとわかりやすいんですよ。
- 悲観的はpessimistic
- ネガティブはnegative
- 楽観的はopimistic
- ポジティブはpositive
このように、それぞれ英語で違う単語なのでもちろん意味も異なってくる。
で、ポイントはnegativeとpositive。
negativeは否定的な、消極的なという意味で、positiveは積極的な、前向きなという意味です。
僕なりにわかりやすい例を考えてみたんですけど、夏休みの宿題がまだ残っていて、あと3日で夏休みが終わるというときに
- 「もう3日しかない」というのが悲観的
- 「まだ3日ある」というのが楽観的
なんですね。
で、次に
- 「もう3日しかないから、まずは数学の宿題からやって、次に理科の宿題をやって…」と次の行動を考えるのがポジティブ
- 「もう3日しかないから無理だ」と何もしないのがネガティブ
なんです。
どうでしょうか。
少しは違いが分かったのではないでしょうか。
つまり、悲観的・楽観的は「”物事”の見方・考え方」の問題で、ポジティブ・ネガティブは「”行動”の見方・考え方」の問題なんです。
で、話を進めるにあたり、ネガティブというのは悲観的(心配性)にせよ、楽観的にせよ論外なので、ネガティブは忘れて大丈夫です笑。
以降、心配性または楽観的と言ったらどちらもポジティブであることを前提にします。
なぜ心配性な人の方が楽観的な人より成功しやすいのか
まず、心配性であることによって次の行動を”早く”起こしやすいと思うんです。
こういうと、「楽観的な人の方が早く行動を起こしやすいよ、特に深く考えずにとりあえずやって見るじゃん。悲観的な人はいちいち考えてから動くから遅い」という声が聞こえてきそうですね。
そうです。確かに楽観的な人は”気づいてから”の行動は早いんです。
ただ、心配性な人の方が”気づくのが”早い。
気づくのが早いから、考えたとしても結果的には行動が楽観的な人と比べて早くなるんではないかと。
どういうことかというと、悲観的な人は先の先の事を心配します。
そして、心配性でポジティブなら、先の事を心配した段階で手を考え始めるんです。
で、いくつかプランを立てて実行する。
楽観的でポジティブならこうはいきません。
物事が始まるか始まる直前でやっとその物事に気づき、「とりあえずやってみよう」となる。
つまり、心配性な人の方が先の先を予測するので、楽観的な人より先に行動を起こせるんです。
心配性がもっと強くなれば、もっと事前に対策を打つでしょう。
あと、心配性な人の方が楽観的な人と比べて考えが深くなりやすい、という点も見逃せません。
なぜなら、心配性な人は深刻に悩むからよく考えるんです(日本語おかしい気がする)。
「こうなったらどうしよう、ああなったらどうしよう→ならないように今のうちにこうしておこう、いくつかプランを考えておこう」
これが心配性なポジティブです。
こうすることで早めの段階で色々と考え始め、いくつもの熟考されたプランを用意しておける。
一方、楽観的だと色々考えるよりも、パッと思いついた、または少し考えて思いついたプランを「とりあえず」やってみます。
色々なプランを熟考することはない。
楽観的なら、その思いついた一つのプランが「いけそう」だと思えるのですから。
だから楽観的なのです。
もちろん、とりあえずやってみた方がいい場面なら楽観的な方がいいです。
例えば、学生が新しいアルバイトを始めるときに「スタバとドトールどっちがいいかな…」など。
こんなのやってみなきゃわからない事の方が多いので、楽観的にさっさとどっちか始めてみて、ダメだったら辞めてもう一方をやればいいんです。
ただ、社会人になって偉くなるとそうはいかない。
「とりあえずこの新商品案良さそうだから作ってみようか」と作ってみて売れなかったではダメなんです。
もちろん、だからと言ってあれもダメこれもダメでは遅れを取るのでそれもダメですが、まずは批判的に物事をみる。
コンサルでは批判的に物事を捉えて考えることを「クリティカルシンキング」と言います。
批判的に捉える、つまり物事を「本当に正しいのか」と客観的に捉え、しっかり考えることで、最適解にたどり着くことができるのです。
これも一種の心配性(悲観的)な姿勢と言えるでしょう。
まとめると、心配性な人の方が、先のことを心配するために”早く”物事を考え始められる上、様々な熟考されたプランを用意するで、特に重大な意思決定をする立場で成功を収めることができるということです。
心配性でポジティブな有名人
ここまで僕の考えを述べてきましたが、実際心配性で成功している人はいるのか。
大丈夫です、います笑。
見てみると
- Appleのスティーブ・ジョブズ
- Microsoftのビル・ゲイツ
- 元アメリカ大統領のジョン・F・ケネディ
- パナソニックの松下幸之助
- 野球の王貞治
などなど…
調べると結構います、心配性な方達。
ビル・ゲイツなんて「経営に失敗する夢にうなされてなんども起きた」というくらい極度の心配性なのだとか。
ケネディも「ああだったらプランA、こうだったらプランB…」と、心配性で何個もプランを用意したそうです。
ビジネスマンや政治家だけでなく、スポーツマンの王さんも「来季はもう打てないんじゃないか?」と心配したそう。
このように、心配性でも成功している人は多いです。
ただ、心配性で成功した人たちに共通するのはみんなポジティブということ。
心配はするけど、ちゃんとその心配事に対して対策を立てる。
これこそが心配性(悲観的)でポジティブということです。
心配性でポジティブな人になることはできるのか?
そしてここまでくると湧いてくる疑問が「心配性でポジティブな人になれるのか?」ということ。
僕はこれ、なれないと思います。
それに、なる必要もないかと。
というのも、ここまで読めばわかるのですが、心配性なポジティブが成功するのは、先のことを心配するために”早く”物事を考え始められる上、様々な熟考されたプランを用意することで、特に重大な意思決定をする立場で成功を収めることができるからです。
つまり、物事を早め早めに考えられて(予測できて)、それに対し熟考してプランを立てられれば成功するわけです。
この能力を後天的に身に付けるには、コンサルでもよく使うクリティカルシンキングが有効だと思います。
物事を批判的に見て、「本当にそうだろうか?もしかしたらこうなんじゃないか?」と考えることで、何か起こる前や失敗する前に予測できて、筋道の良いプランを立てることができます。
心配性な人は、これを自然とやっているだけだと思います。
僕も心配性で結構悩んだりもするんですが、こう考えると心配性も役に立っているというか、物は考えようだなと思います。
あなたも心配性なら、それをポジティブに活かしてみると本領が発揮されるかもしれません。
ちょっと哲学的思考に疲れたので今日はここまでで。
では。