【ファイナンス本】最初に読むべきおすすめの3冊をご紹介

こんにちは、戦略コンサルタントのYuです。

社会人になると、会社や新聞・ニュースで「ファイナンス」「黒字倒産」等の言葉を見聞きする事が増えたのではないでしょうか。

そこで意味を理解しようとファイナンスの勉強を始めようとするも、世の中には沢山のファイナンス本が溢れており難易も千差万別、最初にどれを読めば良いか判断に迷うのではないでしょうか。

今回はそんな方に向け、今まで読んだいくつものファイナンス本の中から、最初に読むべきおすすめの3冊を厳選してご紹介。

ご紹介するおすすめ本3冊をレベルに応じて順番に読んでいくことで、新聞やニュースにある企業の資金繰り等に関する話が理解できるようになるはずです。

ファイナンスとは何か?「ざっくり分かるファイナンス」

ファイナンスに関する本をまだ読んだことない方には、先ず「ざっくり分かるファイナンス」を読むのをおすすめします。

この本ではタイトルの通り、ファイナンス全体をざっくりと理解するように、非常に平易な言葉・わかりやすい例えでファイナンスが説明されています。

そのため、この本を読む事でファイナンスとは何か?、ファイナンスって結局何を勉強すれば良いのか?といったところが見えてくるようになります。

因みに、ファイナンスとは何か?について、本書では以下のように述べられています。

ファイナンスとは、ひと言でいうと、「企業価値の最大化」をはかるための意思決定に役立つツール(道具)。その意思決定には、投資・資金調達、配当の三つがあります。いずれも企業の将来を見据えた上で行われるものです。

引用:ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務

つまり、ファイナンスには以下3つの領域があり、それらについてどのような考えの元、どういった計算等を踏まえて企業の意思決定がなされるか、を理解する事がファイナンスの勉強において重要であり、その全体概要をこの本で学ぶ事ができます。

  • 投資
  • 資金調達
  • 配当

また、会計とのつながりも少し説明されており、黒字倒産とは何か?なぜ黒字なのに倒産するのか?といったところも本書を読む事で理解できるようになります。

先ずはファイナンス勉強の最初の1冊として読んでみてください。

ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~ (光文社新書)

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石野 雄一
704円(11/22 23:15時点)
発売日: 2007/04/20
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因みにこの本はとにかく初心者にオススメな本なので、別記事でもう少し詳しく紹介しています。

「本当に初心者でも分かるの?」と言った疑問が拭えない方は、是非こちらの記事も読んでみてください。

ファイナンスと会計の関係は?「会計・財務は一緒に学べ!」

ファイナンスについてや、ファイナンスのカバー範囲はざっくり分かったが所々ファイナンスと絡んでくる会計との繋がりが分からない、という方に次におすすめするのは「会計・財務は一緒に学べ!」。

タイトルの通り、会計と財務(ファイナンス)が結び付けて説明されているため、これを読む事で企業の一連のお金の動きがわかるようになります。

先に紹介した「ざっくり分かるファイナンス」はあくまでもファイナンス単体の理解に焦点が当てられていましたが、そこで学んだ知識を「会計・財務は一緒に学べ!」で会計と合わせることで、ファイナンスの重要性や会計となぜ密接不可分なのかが分かるようになります。

また、「会計・財務は一緒に学べ!」では、何となく会計・財務(ファイナンス)についての知識があるレベルの本書の主人公が、ビジネスの各場面で分からないことに出会い・学び・理解していくストーリー形式で説明が展開されています。

そのため、簡単な箇所から段階的に理解することができ、かつビジネスの場でどのように使われているのかが分かるようになります。

「ざっくり分かるファイナンス」等でファイナンスについては何となく理解したから、会計と合わせてどのようにビジネスで使われているのか学びたい、という方は、ぜひ「会計・財務は一緒に学べ!」を読んでみてください。

出世したけりゃ 会計・財務は一緒に学べ! (光文社新書)

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西山 茂
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世の中で実際にどのようにファイナンス が使われているのか?「HOW FINANCE WORKS」

ファイナンスについて何となく理解した、会計と密接不可分で何となくつながりもわかってきた、そろそろ世の中の実際の企業でどのように使われているのか知りたい、という方には「HOW FINANCE WORKS」がおすすめ。

この本は結構有名で、ハーバードMBA、エグゼクティブ講座の学生達の声などを基に執筆されたものです。

ハーバードMBAと聞くと何だか難しそうに感じるかもしれませんが、そんな事なく、内容は至って平易。少なくとも上記でご紹介して2冊を理解していればついていけるはず。

※各章の章末のケーススタディは、一部難解な箇所もあるため、そういったところは適度に飛ばしながら読むのが良いでしょう。

本書ではキャッシュフロー経営の権化であるアマゾンや今旬のNetflixなど、数多くの実際の企業の財務三表を基に、各企業がどのようにファイナンスを使いこなしているのかが説明されています。

本書を読む事で、なぜ世間でアマゾンがもてはやされているのか、なぜ世の中のエグゼクティブは必死にファイナンスを勉強するのか、分かるようになります。

世の中で実際にどのようにファイナンスが使われているのか、ファイナンスによる意思決定がどれほどに企業に影響に与えるのか知りたい方は、是非「HOW FINANCE WORKS」を読んでみてください。

読み終わった頃には、世の中のニュースやアマゾンなどサービスなどの見方が変わっているはずです。

HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座

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まとめ:3冊読めば世の中の見方が変わる

以上、ご紹介した3冊を読み終わる頃には、新聞やニュース、企業や企業の提供するサービスの見方が変わっているはずです。

「黒字なのに倒産ってこういう事だったのか」
「だから世の中では財務三表と言われ、会計とファイナンスを学ぶ必要があるのか」
「普段何気なく使っているAmazonに、キャッシュフローを生み出す仕掛けがこんなにたくさん仕込まれているのか…怖い」

など、今まで見えてはいたけど知らなかった世界、というのが見えてくるようになるはずです。

ただ、そこに至るまでに時間がかかるとやる気が持たないと思うので、今回はレベル別で特におすすめの3冊に絞ってご紹介しました。

先ずはおすすめした3冊から、自身の理解度に応じた本を選んでみてください。

↓ファイナンスの本をまだ読んだことがない人はまずこの本から。

ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~ (光文社新書)

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石野 雄一
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↓WACCなど、ざっくりとファイナンスを理解した人はこの本。

出世したけりゃ 会計・財務は一緒に学べ! (光文社新書)

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↓ファイナンス・会計をある程度理解し、あとは実例という人はこの本。

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