電子書籍を利用し始めようか迷っている。
この記事を見に来ていただいたということは、そんな悩みをお持ちかと思います。
今回はそのような方に向け、7つの観点から紙の本と電子書籍を徹底比較し、どんな人に電子書籍はオススメなのか、考察しました。
先ずは下記の表をご覧ください。
表を踏まえると、
もしあなたが
・少しでも安く本を買いたい
・気分に応じて外で好きな本を読みたい
・本の置き場所に困っている
場合には、電子書籍は絶対にオススメで、今すぐ利用し始めるべき、利用しないと損です。
電子書籍はスマホのKindleアプリ等でも読めるので、先ず手始めにスマホで読み初めて見てはいかがでしょうか。
本記事では、何となく紙の本と電子書籍のメリット・デメリットは知ってたけれどもう少し詳しく知っておきたい、という方に向けて、紙の本と電子書籍のメリット・デメリットについて説明します。
入手しやすさ
入手しやすさは、
品揃えの多さ:そもそも本があるか?どれくらいあるのか?
価格の安さ:値段は安いか?
に分けて比較します。
品揃えの多さ
本の品揃えは紙の方が多く、まだまだ電子書籍化されていないものもあります。
そのため、先ずは自分の読みたい本やいつも読んでいるジャンルの本が電子書籍であるのか、確認してみることをオススメします。
例えば、以前ご紹介した嫌われる勇気はKindle(電子書籍)でもありますが、
投資家の間では有名な下記の本は、電子書籍がなく、紙の本のみとなっています。
このように、有名な本でも電子書籍があったりなかったりするので、先ずは自分が読みたい本や、良く読むジャンルの本が電子書籍であるか、確認してみるのが良いです。
もし電子書籍があったのであれば、是非この記事を読み進め、電子書籍も検討してみてください。
価格の安さ
どうせ同じ本を読むなら安い方が良いに決まっていますね。
価格は、紙の本より電子書籍の方が安いです。
例えば先ほどの嫌われる勇気、電子書籍版は1,320円ですが、紙の本だと1,650円で、電子書籍の方が20%安いです。
他の本ではもっと安い場合もあり、中には紙の本の半額の電子書籍もあります。
また、紙の本は基本的に定価販売ですが、電子書籍は度々セールがあり、数十%オフはザラです。電子書籍は何冊でも買っておけるため、こういったセールの時にまとめて買うと、紙の本よりも更に安く済ませることができます。
ただし、紙の本と違い電子書籍は中古の売買ができないことには注意です。中古での購入や、読み終わった後に売るのが手間でない場合は、紙の本の方が安く済ませられるかも知れません。
私の場合は、紙の本は綺麗に使いたいのと、読み終わった後に売るのが面倒なため、基本的に中古は利用しませんが・・・
管理しやすさ
管理しやすさは、
持ち運びやすさ:持ち運びは楽か?
保管しやすさ:保管は楽か?
に分けて比較します。
持ち運びやすさ
持ち運びやすさは、圧倒的に電子書籍が良いです。
紙の本の場合、持ち歩けるのはせいぜい2〜3冊程度でしょう。
一方、スマホや電子書籍リーダーがあれば、電子書籍は無制限に持ち運べます。
そのため、外でも色々な本を読みたい、といった場合に電子書籍は特に有用と言えます。
一方、一回の外出時に読む本が2〜3冊程度であれば、紙の本でも良いかも知れません。
因みに私は、外でも紙の本と電子書籍を使い分けています。
電車の中でも、立っている時は電子書籍、座っている時は紙の本、といった具合です。
保管しやすさ
保管しやすさは、いうまでもなく電子書籍に軍配が上がります。
紙の本の場合、物理的なスペースを取る上、放置すると埃を被ってしまうといったデメリットもあります。
また、水に濡れたりするとダメになるので、本の扱いも気をつけなければなりません。
一方電子書籍は、上記のようなデメリットが全くなく、かつ検索ですぐに読みたい本を見つけられるといったメリットもあるため、保管しやすさの点では電子書籍が圧倒的に優れています。
読書体験の良さ
ここまでは紙の本と電子書籍自体の性質を比較しましたが、ここからは読書中の体験の良さを比較します。
体験といっても色々ありますが、今回は体験を
読みやすさ:どんな場所でも読みやすいか?
書き込みやすさ:書き込んだり、メモはしやすいか?
記憶しやすさ:読んだ後に記憶に残るか?
に分けて比較します。
読みやすさ
読みやすさについては、紙の方がどんな場所でも読みやすく、優れています。
基本的に、家の中、電車の中、オフィス等、どこにいても紙の本は読みやすいです(一点、暗い所だと紙の本より電子書籍の方が読みやすいです)。
一方、電子書籍は太陽の光に弱い。晴れた日、日の光が当たるところでスマホの画面が見づらくなるのと同じです。
ただし、この点は以前ご紹介したKindle Paper Whiteだと、紙と全く遜色なく読むことができるため、どんな場所でも電子書籍を読みたい、といった人にはかなりオススメです。
書き込みやすさ
読んでいる最中に線を引いたりメモを取る人は多いと思います。
その点については、紙の方が優れています。鉛筆やマーカーで自由自在に書き込みができるのは、未だに紙だけでしか体験できません。
電子書籍でもマーカーで線を引くことは紙と遜色なくできますが、本の周りにメモをサクッととったり、考えを書いたり、図を書いたり、といったことはできません(一部可能なものもありますが、紙の方が体験として優れている印象です)。
そのため、じっくり読み、色々と書き記す場合には紙の本が良いです。
私の場合は、勉強系の本や古典のように、本に自分の考えやメモを書き込む場合は、紙の本を使っています。(読む、というより、使う、といった感覚です)
記憶しやすさ
記憶のしやすさでは、紙の本が有利、と考えます。
考えます、というのは、科学的には未だ明確に結論づけられていないからです。
バレンシア大学の論文には、読書による記憶について、読書時間が限られている場合には紙が有利で、限られていない場合は少し紙が有利、と記載されています。
上記のように、基本的に論文では紙の方が有利、と結論づけられていることが多いですが、慣れの問題もあるのではないか、といった指摘もあり、結局明確には分かっていないそうです。
ただ、今まで紙の本を読んでいた人であれば、少なくとも電子書籍に慣れるまでは、紙の方が記憶しやすいのではないかと思います。
また、個人的な意見ですが、紙の本は立体なので、空間上の位置でも情報を記憶しているのではないかと考えています。「だいたいあそこら辺にxxが書いてあった気がする」みたいな体験は、紙の本ならではと思います。
そのため、しっかり記憶したい本を読む場合は、紙の本が良いと思います。
私も書き込みやすさ、記憶しやすさの観点から、勉強系の本や、覚えなければならないものは、紙の本で読みます。
一方、読んでて楽しめれば良い漫画や小説などは、電子書籍で読むことが殆どです。
まとめ
冒頭にも書きましたが改めて、
・少しでも安く本を買いたい
・外でいろいろな本を読みたい
・本の置き場所に困っている
場合には、電子書籍は絶対にオススメで、今すぐ利用し始めるべき、利用しないと損です。
ただし、本への書き込みやすさや記憶のしやすさは紙の方が優れているため、勉強系の本は紙で、漫画や小説は電子書籍など、使い分けると良いと思います。
いずれにせよ、電子書籍はスマホでも見れるので、先ずはスマホから試してみてはいかがでしょうか。